勢いに乗って、もひとつ誉田作品を。
いまさらですが 王道のコレ、読みました。
【ストロベリーナイト】（誉田哲也）
- 作者: 誉田 哲也
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/09/09
- メディア: 文庫
やー、これはみんながハマるわけだわ！
と、納得の面白さでした。
それこそ一気読みの勢いで、ページをめくる手が止まらなかった。
・
衝撃な的な事件の始まりから、
謎めいた連続殺人、
被害者のつながりと、
意外な犯人。。。
見どころ（読みどころ）が多すぎるほど色んな要素が詰まりまくっていて、
読んでいてドキドキしっぱなしでした。
猟奇的な残酷描写もあるので、そこは結構読むのがキツいのですが、
（ちょっと斜め読みしちゃいました・・・）
それを含めても、ページをめくる手が止まらなかったです。
その上、ストーリーの展開の面白さだけでなく、
登場人物のキャラクターがそれぞに際立っているところが素晴らしい！
それぞれの個性や、その人物背景の作りこみがじっくり描きこまれています。
特に、主人公の姫川玲子の過去、刑事になろうと決めたきっかけの法廷シーンでは、
思わず涙がこぼれるほどにグッときました。
若くして自分の力で捜査一課の警部補になった玲子の、苦悩と戦い続けて生きる
強さと、事件に向き合うまっすぐな姿勢がとてもかっこ良いです。
そして、姫川班の部下たちのキャラもなかなか面白く、
特に、菊田と玲子の関係の今後も気になるところです。
また、警察内での敵対なども含めた人間関係の複雑さもなかなか興味深い。
玲子の適役としての「ガンテツ」こと勝俣刑事の悪徳刑事っぷりはかなりの
インパクトがありましたが、実はそのガンテツにもガンテツなりの信念があるところ
が後半には描かれいて、後半にはガンテツさえもつい応援してしまいそうになっていた・・・。
それほど、一人一人の登場人物に味も深みもあるということです。
メインのストーリーはここには記しませんが、
ミステリとしての読み応えもあるので、お勧めです。
シリーズ、どんどん読まなきゃ。