「散歩で見かける 木の実の呼び名事典」 写真・文:亀田龍吉 発行:世界文化社 亀田龍吉(かめだりゅうきち)氏の作品。 自然写真家。1953年千葉県館山市生まれ。 植物、昆虫、鳥をはじめ、人間をも含めたすべての自然の関わり合いをテーマに作品をつくり続けている。科学と情操の接点でとらえる独自の映像は、自然写真の世界で高い評価を得ている。 主な著書に『葉っぱ博物館』『街路樹の散歩みち』(ともに山と溪谷社)、『花と葉で見わける野草』(小学館)、『野草のロゼットハンドブック』(文一総合出版)、『雑草の呼び名事典』『ここにいるよ』(ともに世界文化社)などがある。 本書は、散歩などで身近に見かけることの多い木の実の呼び名とその由来が写真とともに紹介されている書き物である。 「木の実の彩り」に様々な色や形の木の実が51種類、「食べられる木の実」に食材や果実酒に用いられる木の実が29種類、あわせて80種類の木の実について、カタカナと漢字の表記、別名、分類、樹木の種類、分布、長さなどが添えられている。 果実や実だけでなく、その実がなっている樹木や花などの生態写真も掲載されており、見分けるのに役立ちそうだ。 ドングリ、マツボックリ、アメリカスズカケノキ、コムラサキ、チャノキ、ナナカマド、ハンノキなど、どの木の実も個性あふれる姿が印象的である。 また、コラム「マツボックリ図鑑」「ドングリ図鑑」では、大きいものから小さいものまで、様々な形のマツボックリやドングリの姿の写真が掲載されている。
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