16:40:06 yuurakuchou 08/03/2013
蛾と蝉の花火のétude
ゆるい邦がある
交通はところどころ笑っている
顔と顔
眠るように信じていた
螺子を歌うのは
祈ることと飛ぶことと
びういい いい びいい
ぼくたちの馬蹄形の連邦の名前を
ガラス瓶のなかで砕いている
充分に湿らせて
液体のアサの鳥にするよういを
遅らせて
落ちてゆくのは0のなかの眠り
眠りと云うようなあくがれの名刺も持たずに
渦巻いて女のこゝろの
赤い海
青い花
やっと食べられる
やっときみのこゝろを刺すことが出来る
様子のなかで夏を褪めていれば
落ちることがないかもしれぬ黄金に
売られていこうとして
ガラス窓の狂犬に咬みつかれている羽の
二枚のこなごなの平原を
指に感ずる
運河は階段を昇ってくる
ほそく略奪の性愛をわらいながら火のたまが可愛い
きらきらの赤なのだ
はじけ歩いているミドリよ
子ども等の眠ろうとする下腹部の
アジアの濡れた書店で
よるになっても帰らず
サムライの残虐をふるえる
名前のつかぬ死と云う平民よ
まだのこる命の乾きを善良の蝉は汚して
あしたの出勤をうたう
みかけだけの平凡を脱いで暴れる
狂ったフィギュアの蝉よ