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『英国マザーグース物語 花咲けるきみと永久の歌』久賀理世

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英国マザーグース物語 花咲けるきみと永久の歌 (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫)

英国マザーグース物語 花咲けるきみと永久の歌 (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫)

  • 作者: 久賀 理世
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/06/29
  • メディア: 文庫

自らに向けて銃を撃ち、クリストファーを止めようとしたセシル。ジュリアンの従者の機転により身は守られたがクリストファーを逃してしまう。再び、国を脅かそうと画策する彼を止めるためにセシルとジュリアンは彼の命懸けのゲームに乗ることに…。シリーズ最終巻。

お、終わってしまったー…。ここ最近の少女小説の中でも特にお気に入りのシリーズだったので、いまは最終巻が読めた嬉しさよりも寂しさの方が勝ってしまってる心境です。でも、めでたい大団円でした。盛り上がりとしては前々巻や前巻ほど心臓に悪くなく、セシルとジュリアンの仲に危機感は抱いてなかったのですが、どうまとめるのかと思いきやそうなったか。ジュリアンの兄様やパパ世代も登場したりと、濃密な一冊でした。

そしてラスト。言われて初めて気づきましたが、マザーグースの詩と挿絵が見事に1巻とリンクされているのですよ。鳥肌が立ってしまった。また1巻から読み返したくなってきました。

1冊で畳むにはあまりにも濃密で、あのキャラクタたちはどうしたんだろう…と読後思ったものの、その後のお話が載っている雑誌コバルトで登場しててよかったよかった。アッシュフォード家はさらに賑やかになりそうですね! 少し心残りなのは敵方とはいえ、クリストファーの最後の描写を複雑に思ってしまってるので、彼自身のお話ももう少し読みたかったなーとか。あとあと、パパ世代の話や、セシルたちの今後ももっと読みたいなぁ! …と、キャラクタそれぞれに思い馳せつつ、次回作も楽しみです。


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