$ 0 0 前作よりはミステリーらしい展開だが、最後に探偵役がすべての謎を解決するという普通のミステリーではない。普通のミステリーを書く気は無いし、ミステリーに新風を巻き起こそうとも思っていないのだろう。リアルさを追求したり、背後に隠れている広がりを暗示したりすることを重要視しているのかなあ。 ミステリーを読者への出題に無理矢理例えると、単なる選択問題を出しているのではなく、この問題をきっかけに読者が自分なりの勉強や研究を発展させるように促しているのようでもある。 サイタ×サイタ (講談社ノベルス)作者: 森 博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/11/06メディア: 新書