- 作者: 道尾 秀介
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/12/25
- メディア: 文庫
評価：★★★
母が去り、父とも疎遠になった17歳の主人公・友彦は、
幼なじみのナオとその父・乙太郎のもとに身を寄せ、
三人で暮らしていた。
知彦は、乙太郎の仕事を手伝っているときに、
ナオの姉で、かつて彼が憧れていたサヨに似た面影をもつ
一人の女性・智子と知り合う。
智子への想いが抑えきれなくなった友彦は、
彼女の暮らす家の床下に忍び込み、彼女の気配に耳を澄ますようになるのだが・・・
私は「青春ミステリ」が苦手だ。
それはたいてい主人公の馬鹿さ加減が我慢できないからで
（自分がそれくらいの頃にどんなにバカだったかは棚に上げてるが）
この作品も例外ではない。
読んでて息苦しくなるくらい友彦の言動がイヤだ。
目の前にいたら「バカヤロー！」って怒鳴ってしまいそうなくらい。
でも、最後まで読んでしまったのはやっぱ道尾秀介だから。
そして、その期待は裏切られなかった。
ネタバレしないように紹介するのは難しいんだけど、
とにかく終章まで頑張って読んで下さい。
そうすればわかります。