郊外型古書店で、塩見鮮一郎著「浅草弾左衛門」3冊を入手した。残念ながら、資料編は無かった。 帯には、「関八州穢多頭弾左衛門直樹の波乱の生涯 天保から維新にむけて激流を生き抜き、反差別の闘いの渦中で悲運の死を遂げた弾左衛門直樹の実像に迫る」と、ある。 穢多・非人という差別された人々とその暮らしに興味がある。なぜだろうと思う。 子どものころ読んだ椋鳩十の作品中に「山窩」と呼ばれる人々のことが取り上げられていた。詳しく記されていたわけではないが、町に住む人々とはチガッタ生活をいとなみ、チガウがゆえに特別に見られてしまう。そういう人々のことが描かれていた。 まあ、人の興味は、得体のしれないモノで、それが、こうした本をとおして耕されていくのだろう。 ************ 松岡正剛 千夜千冊 1284夜 浅草弾左衛門|全3冊 http://1000ya.isis.ne.jp/1284.html
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