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『ここまでわかったPM2.5本当の恐怖』

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『ここまでわかったPM2.5本当の恐怖』 井上浩義 2013/07 ここまでわかったPM2.5本当の恐怖―謎の物質を科学する  著者は慶応大学医学部教授。 PM2.5の健康への影響についての本。  PM2.5の問題は「今、騒がれている部分ではそれほど恐ろしいものでではない」と言えるし、逆に「今、騒がれていない部分で、かなり恐ろしい」。  PM2.5の主な発生場所は、黄砂、火山灰、自動車排ガス、たばこなど。海水が蒸発したあと、塩がPM2.5になることもある。  北京のPM2.5の2、3割は自動車の排気ガス。原因はガソリンの硫黄含有量が高いこと。  PM2.5はどの国でも発生させている。中国は人由来:自然由来の比率が4:6。日本は2:8。日本国内の代表は火山灰。  人間の体は、10μm以上の物質は、気管に入っても異物として排出される。それ以下の大きさだと線毛の中に入り込んでしまい、排除できない。対外に排出されないPM2.5は肺に到達し、肺胞を破壊する。PM2.5は、こまかいゆえに身体の奥深くまで入り込み、細かいゆえに器官に多くの傷を少しづつつけていく。  PM2.5には「液体」のものもある。特に問題なのがNOx、SOxが水分と結びつき酸となったもの。  日本では都市部の渋滞が起こるところでは、やはり排気ガスによるPM2.5発生は確実。  タバコの煙にもPM2.5が多量に含まれる。タバコは1本吸っただけで環境省のPM2.5基準濃度を超える。


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