【この法則でゾーンに入れる~集中「脳」のつくり方/茂木健一郎/14年9月初版】
黒子のバスケを読んでると、ゾーンがよく出てきてました。ゾーンに入ると、選手たちが無敵モードになる。いったいゾーンというのは何やろ?と思ってましたが、疑問が解決しました。単に時間を忘れて何かに没頭・集中してる状態の事でした。
仕事なんかで究極に忙しかったりすると、あっという間に時間が流れる。「あ、もうこんな時間か」トップギアでが~って仕事してるときは、ゾーンに入ってるんですね。別に仕事じゃなくても友達と遊んでると、気がついたら日が暮れてた、とか、ゲームしてたらあっという間に時間が過ぎてたとか。それらはゾーンだそうです。
ただゲームしててゾーンに入ったというのは、なんだかなぁなので、人生を前向きに生きる状況でゾーンに入ろうという本です。
僕なんか、安居酒屋で同僚と飲んでると、いつも閉店時間になってしまう。「あ、もうこんな時間か」と。あれもゾーンなのか?
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ゾーンに入る(集中力を高める)テクニックは何点か本書であげられてますが、ざっと以下。
・カレーライスを食う(スパイスがいいらしい)
・タイムプレッシャー法
・断捨離する
・朝は集中しやすいので、早起きして何かする
・読書で集中力は格段にアップする
よくあるパターンですが、読書オチでした。べつに本をたくさん読んだからと言って、人生バラ色になるわけではないのですが^^;
以下に読書メモを。
<フロー理論>
アメリカの心理学者チクセントミハイが提唱している理論。
①スキルと課題の関係
スキルよりも課題が上だと不安になり、課題よりもスキルが上だと退屈を感じる。課題とスキルが高いレベルで一致すると、リラックスして最高のパフォーマンスができる。時間のたつのを忘れて集中できる。
②自分が何の活動でフローに入れるか
たとえば読書や勉強、楽器、絵をかいたり、私たちは日々様々な活動をしている。そのそれぞれについて、自分がどれぐらいフローに入れているかということを自己認識すると、自分の脳の癖や発達の現状が見えてくる。
<ダニング・クルーガー効果>
能力が低い人ほど、平均よりも自分の能力が高いと間違った評価をする傾向がある。つまり能力がない人ほど、自分に能力がないことに気付けない。この研究で興味深いのは、成績が上位の人ほど自分自身の能力だけでなく、他人の能力を評価するときの正確さも持ち合わせている点。
<ホリエモンの集中力>
ホリエモンは非常に集中力が高い。ひとつのことで集中するのではなく、同時分散的に処理できる。たとえば原稿をスマホのフリック入力であっという間に書いてしまう。また記者会見をしながら、片手にスマホを持ってメールしたり。それを見て失礼だと思う人もいるかもしれないが、今の時代は集中の仕方も様々。会議をしながらネットで情報をチェックしたり、メールを送ったりするという振る舞いは、デジタルネイティブの間では失礼ではなく、当たり前になりつつある。
<誰にも邪魔されない環境は集中できない>
環境を整えてそれに集中しようとしても、創造性が高まるわけではなく、かえって落ちてしまうという傾向がある。いざ誰にも邪魔されないような環境が得られると、人間は意外と集中することができない。
アメリカに亡命したアインシュタインは、プリンストンでひたすら研究に打ち込める環境が得られたが、プリンストンではあまり成果が上げられなかった。コンピューターの父ノイマンは、パーティをやってる最中に、隣の部屋で数学の難しい計算をするのが好きだった。夏目漱石が「坊ちゃん」「吾輩は猫である」を書いたのは、高校や大学で教鞭をとって、忙しさの合間に書き上げた。
<適度なノイズがあったほうが脳は集中できる>
ノイズという負荷が存在する環境でこそ、かえって集中力が高まる。脳というのは、外から何か刺激が入ってこないと、それを何かで補おうとする。脳の状態がもっとも感覚遮断下だと幻覚が生じる。もともと人間が自然の中で生活していたときは、いつも何かの音が聞こえていた。つまり音が聞こえない状態というのは、何か変だというむしろ危険な兆候。適度なノイズとは自分が反応する必要がないノイズ。誰かが話しかけてくるのはダメ。音楽が流れてるというのはちょうどいい。
デンジャー・ゾーン和訳付です♪ケニーロギンス。トップガンのサントラに入ってましたね。
ハ~ウェ~トゥ~ザ~デンジャゾ~ン♪ 懐かしい。