皇帝ネロの巻。 非道というより未熟な皇帝だった。 カエサルと同じくらいの著名度だと思うのに、前者6冊、後者わずか1冊弱。 悪の皇帝としてそこまで有名なのは、キリスト教の敵だからなのだという。 ただし、いわゆる賢帝たちの中にも迫害した人物はおり、正確には迫害に先鞭をつけた、ということらしい。 ネロに限らず、わずかな知識をさらにキリスト教側のフィルターからでしか知らなかったから、本当に読んでよかったと思う。 ほかのローマ史も読みたくなってきた。 ところで。 ネロの妻ポッペア・サビーナの胸像の写真に目が釘付けになってしまった。 ジョジョの資生堂による再現具合がすごいよねという話をしていたときに、そのキャラクターの名前を知らず、「とくにあの額ぐるぐるの人が」と説明したら、「あれはファンの間でも『コロネ』『いかリング』と呼ばれている」と教えてもらっていた。 そのコロネが!いかリングが!額にぐるぐるしているのだ。 いや、逆なんだろうけど。ローマ美術にインスパイアされてってことなんだろうけど。
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