「ちょちょら (新潮文庫)」を読みました。
間野新之助は多々良木藩の”江戸留守居役”。 新之助の兄が何も言わず自刃。そのあとを継いでお役目についたばかりだ。 江戸留守居役とは、幕府と藩の橋渡し役となる、藩の命運を握っているような重要なお役目なのだ。 そんな時、藩に多大な負担を強いる「お手伝い普請」の情報を手に入れる。 この任を多々良木藩が受けたら、幕府開闢以来初めて藩を返上することになる。 兄はなぜ死んだのか? 兄以外の前任者はなぜ脱藩したのか? その謎も追いながら、藩の命運のために新之助は奔走する--------------- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 妖怪アパートシリーズを一気読みし、次はいきなり濃いものじゃなくあっさり読めるような本にしよう!と思い、 なんかほんわかするような題のこの本を選びました。(もともと家にあったので) 読み始めてみたら・・・全然!!内容がけっこう深刻!! 全然軽く読めなかった(笑) だからと言って読みにくいってことはなかったんですけど、結構本腰入れないといけなかった・・・(笑) それにしても、読んで一番面白いと感じた点は、やはり江戸時代のリアルな風習でしょうか。 ”江戸留守居役”という役目は時代劇とかで聞いた気がする(時代劇好きなので子供のころからよく見てました/笑)。 でも、まさかこんな役目だったとは。 あと、今も昔も情報戦だったんだなって感じ!!!! 情報戦なんて、技術が発達した現代だからこそかと思ってたけど、昔も情報は命だったみたい。 江戸時代の細かい風習とともに、いろいろ勉強になった小説でした~ ちょっと不満は、思ったより爽快な気分にならなかったこと。 結局恋していた女性とはなんともならないし・・・(なると思ってたんだ!!) あの江戸家老がぎゃふんっていうところを見れなかったし・・・・ 最後がすっきりしなかったので、なんとなく終わった印象を受けた。 最後がそれなので、全体の印象もちょっと残念になっちゃったかな~。 それが、残念だね。↧