暗鬼 乃南 アサ (著)
大好きな乃南さんの本。
だけどたまにこういうオカルトっぽい怖い本がある。
もちろん、読者を不快にさせる程の才能は認めるけど好きではない(笑)
やっぱり、音道シリーズやいつか陽のあたる場所シリーズが好き(だれでもそうだよね・・・)
今回の話はあえて勧めない本。
怖いものみたさと不快な気持ちになりたい人には勧めよう(笑)
お見合いで一目ぼれした法子の嫁ぎ先は大家族。
両親、兄妹、祖父母に曾祖母。
大家族に嫁いだ法子に待っていたのは何不自由ない暮らしと温かい家族の歓迎だった。
しかしある日、近所で起きた心中事件に彼らが関係しているという疑惑を抱いた法子は一見理想的な家族を疑心の目でみるようになる。
あまりにも仲の良すぎる大家族。
固い絆で結ばれている家族。
法子が家族の真実を暴こうと四苦八苦するところまでは面白かったのだけど、
結局、血の絆で結ばれた奇妙な呪われた家族が露わになったところで徐々に気味が悪く不快になります。
そして最後には不快値がピークになり「こんな本読まなければよかった!」と思うでしょう(笑)
しかし、乃南さんよ・・・
実に奥深い素晴らしい本を書いたかと思うとこのような本もある。
「地のはてから」なんて最高だったのにな・・・。
不思議な作家さんですわ・・・。
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