小説「王都炎上　アルスラーン戦記１」　（田中 芳樹）

【あらすじ】
猛勇なる騎士軍団を誇り、不敗の国王が君臨するパルス王国。蛮族ルシタニアとの戦いでも、その勝利を疑う者はなかった。だが、味方の裏切りから、軍団は一日にして崩壊。王国は滅亡してしまう。からくも生き残った王太子アルスラーンは、勇者ダリューンや軍師ナルサスらとともに故国奪還を目指すが…。壮大な歴史ファンタジー・シリーズ第一弾。（光文社文庫より） ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 作品お気に入り度　★★★☆☆ 挿絵お気に入り度　☆☆☆☆☆※挿絵なし ＊非ＢＬ作品 感想。。。 昔、角川文庫で読んだ・・・というより、カセットブック（今でいうドラマＣＤ）を買って聴いた記憶があります。 アルスラーンの声が関（俊彦）さんで、その頃から声優さん大好きっ子だったワタシは、関くんの声が好きで買った覚えがあります。 ただ、まだそこまで読解力と理解力がなかった頃（今もあまり変わんないけれど＾＾； ）だったので、カセットから流れる重々しく暗い空気と、全然活躍しないアルスラーンに興味が薄れ、１巻だけで止めてしまった記憶も残ってます（＾＾；） 月日が流れ、あれからン十年・・・。 何かの検索で見つけたこの本。 何度か新装されているみたいですが、この光文社文庫の表紙がめちゃくちゃカッコよくて目を惹かれました。 つい懐かしくなったのと、今だったら読んだ印象変わるかなと、この新装本を買ってみました。 （カセットで聴いた時のイラストは確か天野 喜孝さんだった） 良かったです。 昔と違って（笑）、しっかり読めました。 サブタイトル通り、大きな王国が崩壊していく様が書かれているので、容赦ない虐殺シーンが多く、ちょっと気分悪くなりそうだったのだけれど、でも話そのものはすっごく面白かったです！！ 昔も今も、アルスラーンの印象の薄さは変わらなかったけれど（＾＾；）、 でもアルスラーンに仕えていくキャラ達がこんなにも魅力的だったなんてっ！！！ （名前とかは覚えてたんだけれど、どういう存在キャラだったのかはすっかり忘れてました。） 迷わず２巻も購入。 王都奪還に向かうも、現時点では５人対何万という軍団を相手に、どういう風な戦い方をしていくのか、またアルスラーンがどういう風に成長していくのか・・・。 すっごく興味あります。