いいことが書いてあって、読めば仕事に取り組むやる気が出てくるのだけど、本書に書いている内容は実践するまでに時間がかかるので、その間に効果が薄れていってしまうことが多いだろう。
言葉は悪いが、よっぽど意識の高い人でないと、単なるカンフル剤に終わりそうな一冊だ。
【目次】上記目次を見てもらえるとわかるが、本書は、「一生懸命に働く良い社員」と「特別な仕事をする人」の違いに着目して、その違いを例示列挙で示している。 一つ一つの内容は非常に示唆に富んでいるし、仕事で「特別な人」になりたいのは誰しも同じだろうから、本書を読むと非常に心を動かされる。それは間違いない。 ただ、そこから先のステップは非常に難しい。本書にも出てくるように「特別な人」は役職・地位に関係がないので評価と直結してわかることはない。「特別な人」になることが出来たかどうかが、非常にわかりにくいのだ。 加えて、本書は例示列挙でできているので、ノウハウが論理的に示されているわけではなく、実行には一工夫必要。 実行が難しい上に、成果がわかりにくい(かつ、長期間かかる)ので、本書で得られたカンフル的なパワーを持続出来るのは一握りの人だけだろう。 自己啓発本にありがちな読後の高揚感・前向き感を味わうには最適の一冊。 それ以上は元々の素質に左右されそうな気がする。 ☆☆☆★(☆3つ半) 他のBlogの反応はこちら。 http://blog.manga-yomouze.com/archives/64731614.html http://d.hatena.ne.jp/hachiro86/20110720 http://roumukanri.seesaa.net/article/40766998.html http://d.hatena.ne.jp/output21/20100918/1284751251 http://blog.livedoor.jp/shellacmode/archives/21896496.html
プロローグ 良い会社が持っているもの、それは一握りの宝さ。
第1章 もっと良くできないかなあ?
第2章 目指すべきは、非常識な行動なんだ。
第3章 最初の解決策は人からの借り物、二つ目の解決策は常識の範囲内。三つ目の解決策が天才のアイディアだ。
第4章 最高の社員が人とは違う考え方をするのは、人より多くのことを知っているから。彼らが人より多くのことを知っているのは、人より多くの質問をするからだ。
まとめ 与えられた仕事以上のことをすることで、彼らは職場全体の意識を高め、周りの人々をも向上させるからなのです。
エピローグ ぜひ試してみてほしい。まずは何か“完璧な”ものを見つけ、それをより良くすることから始めるのだ。