腕のいい漁師・勘兵衛は海が荒れそうな日や、嵐が来そうな時、
白い帆を赤い帆に変えて、漁師仲間に知らせる。
ある時、漁師たちが新しい網の使用をお城に訴えるため、
あちこちの漁師たちを集める橋渡しを勘兵衛が引き受けたのだが....
漁師がまだ庄屋の牛耳る網で漁をしている頃の、
貧しかった漁師たちの苦悩が生んだ、悲しい話です。
赤い帆を掲げたまま帰らなかった勘兵衛の舟が、今でも沖に見える時があるという、昔話風の創作話。
貧しい漁師たち、それでも生きなければならない苦しみが伝わってきました。
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