仕事は楽しいかね? 私の思うところ、大半のサラリーマンと分類される日本人は、うーむ、と、考えるのではないかと。 そういう私も、「・・・。」と、黙り込んでしまいます。そして、上から目線で何を尋ねる?と、軽い怒りを覚えるかもしれません。 さて。 この本に出てくる主人公は2人です。そのうちの一人は仕事に疲れきった35歳のサラリーマンです。もう一人は「仕事は楽しいかね?」と、問いかける老人です。 この35歳のサラリーマンの言動は、「ああ、そうそう。わかるなぁ」と、いう、妙にサラリーマン根性の的を得た物が多くて共感できます。 その共感をやんわりと、しかしながら着実に、もう一人の主人公である老人が良い意味で壊していきます。 この本は、いわゆる自己啓発本では「ない」と感じました。 しっかり目標を持つのだ!と、いったたぐいではありません。が、「なるほど。そうか!」と、いう発見がたくさんある本でした。 仕事とはなんぞや?、働くとはなんぞや?今の仕事、あんまり楽しくない・・。恥ずかしながら、37歳(現在)のわたくしですが、これらの悩みに対する一つのアプローチとして、とても参考になる良書でした。 実はこの本は、「読んでみたら?」と、人から勧められて借りたものでした。が、1回読んでみて、これは手元において繰り返し読んでみる必要があると思って購入しました。 同じようなもやもやのプレッシャーに押しつぶされそうな方におすすめできる一冊です。
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