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『ヴェルサイユの詩学』

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 前回、「俳人山頭火の生涯」。その前は、画家「斉藤真一放浪記」と〈放浪・漂泊〉の人を紹介しましたが、今回は一転!、フランスの王ルイ十四世が〈バレエ〉に熱中したという関する書物。
 私は、何故か実在人物で、その生き様に興味を持つのです。例えばこのブログに登場した、「ルートヴィッヒ  Ludwig」(2013-2-27)(「イリュージョン」という試作絵本?2013-3-1)。「画家ピロスマニ」(2012-11-3)。そして 「アルチンボルドとルドルフ二世」(12-9-9)のルドルフ二世などは、ルイ十四世に似て類いかもしれない。聞こへは悪いが俗に変人・奇人に属するが、心惹かれる。
 私自身も、周りの人間からよく云われる・・・〈類は友を呼ぶ〉ではないが、良く売れている『霧のむこうのふしぎな町』の著作物を、途中放棄するのは最たることか?・・・

1  表紙.jpg
『ヴェルサイユの詩学』 Ph・ボーサン=著 藤井康生=訳
    ──バロックとは何か──  装幀者・海野幸裕
    発行所 平凡社  1986年4月 初版第一刷 発行

 〈あとがき〉によると原著フランス版1981は、タイトル『ヴェルサイュ、オペラ』であり、書名から音楽書と誤解されかねないので訳書は『ヴェルサイユの詩学』
と変えたそうだ。副題──バロックとは何か──は、わが国では〈バロック〉の定義が未だあまり知られていないために、異例な資料的な意味を含めて同書の後半で〈バロックの系譜〉と題して織り上げていることを付け加えておかなければならない。

 さらに原書では図版が無く、平凡社が訳書を出版する際に、本書で新たに選んだ図版ということが記されている。我々読者としては、より分かりやすく感謝!
 本書では、図版出典一覧が一葉一図記されています。パリ国立図書館蔵が多いのですが、ここでは省略させてもらいます。

2  口絵.jpg
カラー口絵 (右ページ上)祝祭の花火 (右ページ下)十七世紀のファッション
(左ページ上)ルイ十四世の寓意的肖像 (左ページ下)踊るルイ十四世

3  図版「魔法の島の悦楽」場面.jpg
図版「魔法の島の悦楽」場面
(右ページ上)初日の一場面  (右ページ下)二日目の一場面
  (左ページ上)三日目の一場面  (左ページ下)最終場面

4  ライフ人間世界史 9王制の時代.jpg
ライフ人間世界史 9 〈王制の時代〉
   1968Time Inc.

5  127p  バレーの誕生.jpg
127p ?バレーの誕生  王宮の劇場で上演された”バッカスの祭典”の一場面

6  128p-129p 仮面をつけた陽気な大酒飲みの行列.jpg
128p-129p 仮面をつけた陽気な大酒飲みの行列
バレエに登場する酒徒一隊。右端が祭典の主人役をつとめる男(王・ルイ十四世自身)

7  136p-137p  大フィナーレ:アポロの登場.jpg
136p-137p ?大フィナーレ:アポロの登場

 「酒神バッカス」のバレエは、アポロの登場で最後の幕を飾る。詩と音楽の守護神アポロは、雲間から陽光の王座(図左)に座り、芸術を司り9人のミューズ神を周囲に従えて姿を表わす。・・・(上図、参照)

 調べていくとルイ十四世のバレエ熱は暇(いとま)がない。
 そのドラマが映画となってDVD化までされているので、興味がある方はWebでお調べ下さい。


 ※今回、急用のため一時発信が中断したことを深くお詫びいたします!※

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