ファンタジーなお話。
不思議な力を持つポロウの蜂蜜。
食べると、不老不死・・・の言い伝え。
唯一残されたその小さな瓶。
決して食べてはならない。
過去にあった出来事。
少年との秘密。
レオがやってきたのは、サリーがまだ子どもの頃。
古い家系を持つロウゼ家。
そのロウゼ家だけが「キングサリー」を栽培できる資格を持つ。
奇跡の蜂蜜である「ポロウの蜂蜜」は、
「ポロウミツバチ」が「キングサリー」の花から採った
蜜からしかできない。
サリーは、ロウゼ家の跡取りだった。
「ポロウミツバチ」を扱うのは、ゼンダ家だけ。
ゼンダ家の跡取りは、ジャック。
編入生として、この村にやってきたレオは、
この2人と、仲良くなる。
レオは、「奇妙な天才」と言われていた。
サリーも、ジャックも、跡取りとしての才能はもちろん、
奇才な感覚の子どもだった。
レオから発するたぐいまれな雰囲気を2人は感じていた。
レオが村に来てから、自然の動きが変わった。
大人たちは、不審な目を、レオに向ける。
レオは、ポロウの村に隠された秘密を探していた。
ある確信に至った時、
レオは、ついに行動に出る。
この秘密を知るべき友、ジャックとサリーの前で、
命を掛けた儀式。
救わなければ、ポロウの村を。
守らなければ、
本当の、ポロウの蜂蜜を。
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