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空想科学読本①

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空想科学文庫 空想科学読本①[新装版]

空想科学文庫 空想科学読本①[新装版]

  • 作者: 柳田 理科雄
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2011/01/21
  • メディア: 文庫
娘が学校の図書館から借りてきて、又貸ししてくれました。 鉄腕アトムやウルトラマンなど「正義のヒーロー」を科学的に分析して、 その「ありえなさ」を暴露した本です。 ゴジラやガメラの想定体重は、科学的に見て適正か、とか タケコプターで実際に空を飛ぶと、最終的には身体の各部が吹き飛んで タケコプターのみが、わずかに付着した頭皮とともに飛び続ける、とか シュールなネタ満載です。 こういうアホな企画、嫌いじゃないです。 最初の 1、2 章は、お腹を抱えて笑いながら読みました。 ですがだんだんと読み進むうちに、くどすぎて飽きてくるというか みんなの好きなヒーローを「科学的にありえない」とこき下ろすことに何の意味があるのか わからなくなってきます。空想なんだから、設定にある程度無理があってもいいじゃないか。 さらによく考えてみると、こんな無理のあるアニメや特撮モノを見続けたから 私の科学脳は発達しなかった、、と言えなくもない気がしてきました。 科学にそれほど興味を持たなかったので、アニメで見たことが実際可能かどうかを 検証せずに「へー、怪獣すごい」とか思っているわけです。 「まぁ、空想の世界だしね」と思うだけで、アトムがどうやって動力を確保しているのかとか ジェットモグラタンクが掘った後の土はどこにいくんだろうとか まったく考えもしませんでした。 そんなだから、DIY などで実際何かを作ろうとしたときに 色々なことを想定した設計図が描けないのです。 空想の産物ばかり見ていないで、現実の場で活躍する装甲車や飛行機の仕組みを 子どもの頃からもっと真剣に考えたら、また別の才能が開花したかも・・・と思いました。 そうだとすると、小さな頃にアニメやマンガばかり身近にあるのも考え物というか 想像力だけ鍛えるのではなく、現実にも目を向けるような教育が必要です。 私は子どもの頃から本が好きで、親も本好きを助長してくれましたが 現実の話というと、彼らもそういうことが得意ではなかったのか あまり教えてもらえなかった気がします。 おそらく、私もそういうことに興味を持たなかったはずです。 さて娘はどうだったか・・・思い返してみると、この子は逆に非常に現実的な子で 何かを教えるときに、必ずその場で実際に見せてみないと理解できませんでした。 逆に言うと、現実に現れていないことを想像するのがとても不得意な子です。 今からでも、想像力を豊かにする、良い方法ってありますかね? そこが鍛えられれば、良い仕事をする人になりそうな予感がします。

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