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『男が学ぶ「女脳」の医学』

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『男が学ぶ「女脳」の医学』 米山公啓(きみひろ) 2003/11 男が学ぶ「女脳」の医学 (ちくま新書)  著者は大学病院助教授から著作家。 男女の考え方の違いに関する本。  「女の気持ちをもっと理解しよう」と、どんな恋愛の本にも書かれているが、そこには科学的な理由は書かれていない。それを解説しようという本。  感情によって強調された記憶を消せないのが女の記憶の特徴。だから許すこと、忘れることができない。  左脳型の女はなにかと理由を尋ね、「自分が納得すること」を重視する。右脳型か左脳型かを見抜くには、食事に行ったとき、計算をやらせてみる。食べた物の合計を即座に出すようなら左脳型の女。  人は物を見る時に使う脳の領域と、それを想像するときに使う領域が同じ。見たと思っても、実際には不十分な視覚情報を補うために、大脳からすでに情報を発信していて、それを見たと感じている。  香水をつける女の目的は、ひとつには男を惹きつけること。往々にして自分の嗅覚が麻痺して過剰な匂いをつけるようになる。動物的な見方をすれば、自分の力を誇示するために匂いを残したい、そんな願望が香水として現れると述べる。  人間は常に自分自身とのセルフトークをしながら思考を深めていく。セルフトークが不十分だと、まとまりのない言葉を口にして大きな失敗をしたり誤解を招く。セルフトークがうまくいかないのは、大脳の前頭葉左下があまり発達していないか、時間間隔の欠如。  男は右脳が大きいが、女は左右差がなく、左右をつなぐ脳梁(のうりょう)が厚い。男の脳の方が専門性が進んでいる。女の脳は損傷からの機能回復の可能性が高い。  女は論理的な思考に偏るので即決ができないと述べる。論理的ならプログラマに女性が多くても良さそうなものだが・・・。  (フランスのことわざ) 女は舌から成っている。狐がしっぽから成っているように。


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