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『スカイツリーから目薬』

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『スカイツリーから目薬』 関沢正躬 2013/03 スカイツリーから目薬――森羅万象をとらえる数学  著者は東京学芸大学名誉教授。 高校物理を身近な現象に当てはめて解説する本。  最近の高校物理がどのあたりまでカバーしているのか知らないが、たぶんそれくらいのレベル。本書の内容は、運動とエネルギー、微分積分、引力・加速度、放物運動、コリオリの力、浮力、振動、角運動量など。  地球は自転しているので、スカイツリー(以下塔)の先端は地表より早く動いている。塔が建っている地表の速さをVR、先端の速さをVrとすれば、塔先端から落とした目薬のずれる距離xは、落下時間をtとすれば、  x=(Vr-VR)t となる。  話を単純化するために、塔が赤道上にあるとすると、VR=2πR/(8.62x10^4)、Rは地球半径、8.62X10^4は自転周期。  hを塔の高さとするとr=R+hで、x=2πh/(8.62x10^4)・t  落下時間は、t=sqrt(2h/g)、 gは重力加速度。  h=634mを代入すると、x=5.26x10^-1[m]   ということでスカイツリーから目薬を落とすと、52.6cmずれる。


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