『法然・愚に還る喜び』
町田宗鳳（臨済宗の僧侶）
ＮＨＫブックス（2010）
禅宗は別名意志宗
人間の救いは計らいのない愚者の知恵にある
阿弥陀仏＝無限の光、無限の寿命をもつもの
心の浄化には単純な行為を繰り返すこと
祈って病気が治ったり寿命が延びるなら病気で死ぬ人はいない
遊蓮房1139-77との出会い、念仏中に阿弥陀仏の姿を見る
阿弥陀仏は呼びかければいつでもどこでもすぐに現れてくる確かな存在
念仏による神秘体験
定善観：超現実的な映像を意識的かつ段階的に幻視する修行法
自分はもともと極楽にいたのだから、ただそこに戻っていくまでだ
絶対矛盾的自己同一＝神と人、
聖と俗など対極の属性が自己において同時に実現していること
有の場所＝自然界、
相対無の場所＝意識界、
絶対無の場所＝叡智的世界
仏教とは因果応報の宗教との認識があった
法然の持戒を不徹底とみなす見方は理屈で考える人間の限界
石丸晶子：
式子内親王の恋心を寄せた相手は法然ではないか
法然は鎮護国家より個人救済を上位に置いた
ユングの四身一体説：サタン＝悪魔を追加する
人種差別主義者でもあったマルティン・ルターの原理主義
☆☆☆☆☆
禅、キリスト教、ユングなどと統合的に理解する。
仏を感じればそれが最良の念仏というが、
念仏は心の思うのはダメで声に出すから念仏だと思う。
何らかの表現がなければ念仏とは言えない。
・今日の一言
自分はもともと極楽にいたのだから、ただそこに戻っていくまでだ。
나는 원래 극락에 있었기 때문에 단지 거기에 되돌아갈 뿐이다.
我本来就在极乐，只不过是再回到那里。
I came from the Land of Bliss, and I am sure I am going back there.
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法然・愚に還る喜び：死を超えて生きる（ＮＨＫブックス）
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