17:48:09 MELIOR 07/19/2013
勝手気ままな川魚より
ぶつかり合うことが川魚の宿命であれ
敗北することが浪漫の芯を捨てることと
一致する訳がないと云う水黒(みずぐろ)の山で待ち合わせた
冷たい水はどこ
あたしたちのなかの女が云う
川のお魚はほんとうにあたしたちに向かって何かを云おうとするの
水の中に落ちて濡れた死体のような
あたしたちの勝手気ままより
夫婦ふたり水黒の山で死ぬ宿命だった
命のコピペの喜びを知り
なおいっそうのアジテイションの鍛錬をこゝろがけ
火に祈りながら哀れんで
カメラ店から電化製品量販店なったとたんの妻の嵐は閉じ込められていた
あたしたちの六つくらいのノイズが切ない
だれも通り過ぎない男たちの雨の翌日に
競い合う曼荼羅みたいに演じられ・・・
魚がはねる
川が叩く
水ではない縄のようなものになるから
動きは途切れやすく
生まれた町の淋しい煙のように
荷台から転げ落ち
節電の夜に快楽の機械を動かす
高音は聴こえず
ブラボー行けませんと云う信号だけが届く
もう一度魚がはねる
川は沈み
あたしたちはやっと喋りだす