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「坂道のソラ」

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・坂道のソラ/朝丘戻 ダリア文庫

【Amazon.co.jp限定書き下ろしペーパー付】坂道のソラ (ダリア文庫) (DARIA BUNKO)

【Amazon.co.jp限定書き下ろしペーパー付】坂道のソラ (ダリア文庫) (DARIA BUNKO)

  • 作者: 朝丘 戻
  • 出版社/メーカー: フロンティアワークス
  • 発売日: 2013/07/13
  • メディア: 文庫
同じバスに乗り合わせる、会社員(モバイル用ソフト会社の副社長)と親が海外赴任のため一人暮らしをしている高校生の恋の話。 朝丘さんの話は、心が温かくなる。 ドロドロしている暗い話でも、最後は温か。 そして、BLなのに、現実感がある。 どこにでもいる身近にいるような人が、今ここに生きて生活をしている感がある。 主人公の一吹くんも、そんな感じ。 彼と同じバスに乗って通っているミチルちゃんも、同じクラスのコウジくんもツトムくんも。 痴漢するひょろりんも、チャラ男こと戸崎くんも、みんなそれぞれの人生がある。 あと、朝丘んの話は、切ない。 明るい恋も、切ない。 それは、好き、ていう気持ちが切ないから。 チャラ男くんにだって、頑張れ!と応援したくなる。 一吹くんの好きという感情は、とても切ない。 賢司さんと親しくなって、惹かれていって、自分を変えるために彼女を作ろうと約束して、でもそれはどうやっても無理で。 自分はゲイだから、彼女は作れなくて。 賢司さんのことは好きだけれど、家族のためにも結婚して子供を育ててという彼に、言えなくて。 一緒にいたい、けど、自分の気持ちは言えない。 そんな一吹くんが、愛おしい。 賢司さんとのチャットやメールでの、心温まるやりとり。 朝のバスでのひととき。 一吹くんの人柄が出ていて。 賢司さんの人柄が表れていて。 とても愛おしくなる。 あとがきの後の、短い3年後の話。 みんな、元気なんだね。 幸せそうで、よかった。 まとまりがない文になっちゃいました。 ★★★★

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