Quantcast
Channel: So-net blog 共通テーマ 本
Viewing all articles
Browse latest Browse all 53333

BL小説「銀の雫の降る都」 (かわい 有美子)

$
0
0
銀の雫の降る都 (リンクスロマンス)

銀の雫の降る都 (リンクスロマンス)

  • 作者: かわい 有美子 画:葛西 リカコ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/03/28
  • メディア: 新書
【あらすじ】
大国レーモスよりエイドレア辺境地に執政官として赴任しているカレル。三十歳前後の見た目に反し、実年齢は百歳を超えるカレルだが、レーモス人が四、五百年は生きる中、病気のため治療を受け続けながら残り少ない余命を淡々と過ごしていた。そんなある日、内陸部の市場で剣闘士として売られていた少年を気まぐれで買い取る。ユーリスと名前を与え、教育や作法を躾けるが、次第に成長し、全身で自分を求めてくる彼に対し徐々に愛情が芽生え…。(リンクスロマンス・幻冬舎より)
-------------------------------------------------------- 作品お気に入り度 ★★★★☆ 挿絵お気に入り度 ★★★★☆ 感想。。。 なんだかかわい有美子さんの新作を読むのは久しぶりのような気もするけれど、かわいさんの3月に発売された新刊&カバーイラストの綺麗さ&あらすじ・・・。 そしてと読書感想の評判も良くて、とても期待しながら読みました。 でもそういうのに限って、ん???って感じになっちゃうケースもあるのだけれど、これは違った!! 評判通り、期待通り!! いや、それ以上に良かったです。 途中、暴動に遭い、危険な目に遭う場面があるものの全体的にはとても静かで淡々と物語が進んでいきます。 かなり長い時間掛けての2人の様子が書かれているのだけれど、その間に2人の関係が大きく変わるわけではありません。 ただ、ユーリスがカレルを寡黙に慕う心情、そして「愛」という感情が分からないカレルが少しずつそれを知っていく時間の刻みがとても良いんです。 同時収録を含めるとハッピーエンドだったとは言え、本編のエンドは切なかった。 BLでひさびさに涙腺緩んだ。 「カレル」の思いを引き継いだカレル・・・。 今度こそユーリスの愛情に包まれて、「カレル」の分まで幸せで温かい時間を過ごして欲しいなと思います。 葛西さんのイラストもこの物語、キャラクター達にとても合ってて、より一層世界観に浸れました。 これからも何度も読み返したい物語です。 あ、勝手ながらワタシの脳内ではカレルのCVは神谷さんになっちゃってます~。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 53333

Trending Articles