「永遠の0 ゼロ」 百田尚樹著
講談社 講談社文庫 2009年07月15日刊 2013年05月21日第38刷 876円+税
若い知人が貸してくれた本。いわゆるゼロ戦(海軍零式艦上戦闘機)にまつわる話。終戦直前に特攻で亡くなった実の祖父の当時の消息を尋ねる姉と弟。天才的な戦闘機パイロットで臆病者? 祖父を知っているという同僚、部下、教え子、整備員などなど80歳を超えた老人がこもごも語る、まるで目の前で聞いているような錯覚にとらわれる。一人の戦闘機パイロットをとおして開戦から終戦までを俯瞰する。小説はすごいことができるものだと思った。
この文庫は2009年に発行され、38刷も重ねているのに残念ながら本屋で私の目にとまることはなかった。こんなに面白い本を見逃していたとは・・・。