- 作者: 三木 笙子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 文庫
あらすじ
「しずくは観覧車に乗りたい」富豪の夫人に売られてゆくことが決まり、最後の願いを口にした見世物小屋の人魚は、観覧車の客車から泡となって消えた。水神
の怒りに触れて浅草は水中に沈んだのか。いや、地上という水底から人魚がその身を縛るもののない空へと還っていったのか──(表題作)。心優しき雑誌記者
と超絶美形の天才絵師、ふたりの青年が贈る帝都探偵物語。明治の世に生きるふたりの青年の交流をあたたかに描いた、新鋭の人情味あふれるデビュー作品集
(amazonより)
レトロな時代設定とその描写がまずツボに入りました。
と言っても歴史にうとい(というか詳しくない)ので細かいことは分かりませんが
貨幣価値や町並み。小道具一つを取ってもノスタルジック。
ちょっと椎名林檎さんのプロモーションビデオなどを思い出しました。
それはさておき、ストーリーですが、
失踪事件有り、怪盗モノあり、
幻想的なのにしっかりとした密室トリック有りの贅沢な1冊です。
怪盗が義賊っぽいところもツボでした。
平凡なホームズと美男子で非凡なワトスン(ワトソン)。
書評でも触れられていましたがこの組み合わせは珍しいなと。
大体天才肌=ホームズ役ですしね・・・。
贅沢を言えば、有村先生が美しいのはわかったから
その分の描写を性格など人物像が浮かび上がるような描写にしてくれればよかった。
そうすることで有村先生や高広がもっとのびのび読者の中で動いてくれた気がします。
(なんだか偉そうな書き方ですが、言葉が思いつかずスミマセン)
何れにしても続編が気になります!