あめつち 川内倫子 著 わたしたちはたしかになにかを共有していて、同じ時間を生きている。 2012年、東京都写真美術館にて開催された個展「照度 あめつち 影を見る」に出品された新作《あめつち》。展示された作品は一部でしたが、その内側から輝くような力強さと圧倒的な存在感は、見る者の心に強い印象を残しました。本作では、川内作品を特徴づけていたローライフレックスによる6×6の正方形の画面から、撮影までに作業時間を必要とする4×5へと、被写体に敬意を払いとらえるために、あえてそのメディアを変更。阿蘇の野焼き、プラネタリウム、夜神楽、自宅から見上げた空、そして嘆きの壁と、わたしたちみなの住むこの地球にしっかりと根を張り、向き合って、世界をとらえようとする意欲作です。 デザイン:Hans Gremmen
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