<裏表紙あらすじ>
メッシー、アッシー、ミツグ君、長方形の箱のような携帯電話、クリスマスイブのホテル争奪戦。 あの頃、誰もが騒がしくも華やかな好景気に躍っていました。時が経ち、歳を取った今こそ振り返ってみませんか-。 東野圭吾が多彩な技巧を駆使して描く、あなただったかもしれれない誰かの物語。名作『秘密』の原型(プロトタイプ)となった「さよなら『お父さん』」ほか全8篇収録。
文庫オリジナルの短編集で、発表されながらどの短編集にも収録されてこなかった、作者の言う「わけあり物件」を集めたもの。
こういう短編集が出版されるのも、ひとえに、東野圭吾がとびっきりの売れっ子作家だから、ですね。素晴らしい。
内容のほうも、傑作、とはいえませんが、十分楽しめましたよ。さすがは東野圭吾、というところでしょうか。いわば二軍落ちの作品でもOKです。
もっとも、東野圭吾の作品の中では、当然ながらレベルが落ちるので、東野圭吾の作品をはじめて読むという人向けではなく、ある程度東野圭吾ファンとなってから読むのが吉、だと思います。
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