ユッシ・エーズラ・オールスン/早川書房/お薦め度 ★★★★
シリーズ第四弾
スプレー島、軽度知的障害者の療養所と称した矯正施設。「ふしだら」だということで遠島、不妊手術を受けないと抜け出せない地獄島。
今回の未解決事件はエスコート・サービスの経営者失踪事件。アサドとローセの調査が進むにつれ、同時期に経営者を含め5人もの失踪者が未だ見つかっていないことが判明する。後の4名とは検査技師の従兄、漁師、弁護士、女子矯正施設の職員・・・
捜査線上に浮かぶ女検査技師、「明確なる一線」の党首。失踪者とこの二人がどこで交わるのか?
史実に基づく恥部を巧みに織り込んだシリーズ第四弾、最後の捻りがちょっと弱い気がするが、絶好調の一冊。