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「永弦寺へようこそ」

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・永弦寺へようこそ/アイダサキ X文庫WH
永弦寺へようこそ 幽霊探偵 久良知漱 (講談社X文庫―ホワイトハート)

永弦寺へようこそ 幽霊探偵 久良知漱 (講談社X文庫―ホワイトハート)

  • 作者: アイダ サキ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/06/04
  • メディア: 文庫
英田サキではなく、アイダサキ名義。 BLではなく、ライトミステリー。 背表紙も、白ではなく水色。 父親の転勤で、東京に残ることにした女子高生の夏芽が、谷中にある、祖父の幼なじみが住職の寺に住むことに。 その寺で間借りしているのは、幽霊が見えるという探偵。 バイトで彼の助手をすることに。 登場人物が、みな、個性的。 デリカシーもないケチな探偵に、元ホストの美男子な副住職に、正反対の性格をしている双子の小学生、ゴスロリ美少女、元甲子園児なオカマな焼き鳥屋のママ、など。 夏芽ちゃんは、「真夜中のパン屋さん」のヒカルちゃんに似ているね。 この本には、4つの話が収録されている。 幽霊相手だからか、どの話もほろりと切ない。 階段から突き落とされて死んだ母親。 初恋の相手に恋文を渡そうとした日に交通事故で死んじゃった、中学生。 父親が突然何もいわずに出て行ったのは自分のせいだと思っている、小学生。 ネコと暮らしている老人。 母親と中学生の話は、泣いちゃったよ。 幽霊は見えないし、怖いと思っている、私。 死というものは、誰もが避けて通れないこと。 この世に未練があり、成仏できない人たち。 この本の話は、怖いというより、切ない話ばかりだった。 こういうところが英田さんらしいな、とは感じなかった。 鈍いや、私 ★★★☆

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