「哀歌」上下 曽野綾子著
毎日新聞社 2005年03月20日刊 1,600円+税(上下共)
2003年から04年にかけて毎日新聞朝刊に連載された小説。先日「ホテル・ルワンダの男」という本を読んでこの小説を思い出し図書館から借りて来た。本書はウガンダ大虐殺の時を舞台にしている。主人公春奈はアフリカ(ウガンダとは明記されていない?)に派遣された修道女。前半は国中が不穏な空気に包まれ、ついには民族間の大虐殺が始まる。そんな中での修道院の生活が描かれている。後半は着の身着のまま辛くも脱出した春奈が隣国に着いたところで偶然出会った田中という日本人男性の援助で帰国。そしてまた大きな問題を抱えることになる。圧倒的な暴力にあった時人は信仰を守れるか、筆者の筆はつらい現実を描きだす。なお、タイトルの「哀歌」は旧約聖書からのようだ。
新聞で読んだ時の記憶と一部違っているのではと思えるところがあった。もちろん単行本化するに当たっては修正もされたであろうことはわかるが、私としてはかなり重要なセリフの言い回しが違っているのが気になった。新聞掲載時にはどうだったのか確かめたくなってきた。 (図書館から借りた本)






