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ねえ、どれがいい?

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2年生のクラスで、読み聞かせをしてきました。 今年度の読み聞かせは、自分の子どもたちのクラスだけでなく、 読み手の人数が足りない他のクラスに入る機会も出てきました。 三男のクラスは、読み手のお母さんがたくさんいるのですが、 同じ2年生で、読み手が一人しかいないクラスもあって、 そこに交替で応援に入ります。 三男は「ママがいい〜」と言ってくれて、それはそれで嬉しいのですが、 こういう機会に、他のお母さんが選んだ本を読んでもらうのもいいと思うし、 私は私で、また別の楽しみがあります。 三男のクラスの読み聞かせでは、三男が希望する本を優先しますが、 他のクラスの分の絵本は、私が一人で決められるので、 今まで読みたくても読む機会がなかった本を試してみるチャンスだからです。 うちにある本で、まだ読んでいなかった本は、と…。 これにしようっと。 去年の1年生のスペシャルで読もうと思ったけど、やめてしまったし。 いい機会かもね。

ねえ、どれが いい? (児童図書館・絵本の部屋)

ねえ、どれが いい? (児童図書館・絵本の部屋)

  • 作者: ジョン・バーニンガム
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 1983/12
  • メディア: 大型本
 もしもだよ、  きみんちの まわりが かわるとしたら、  大水、  大雪、  ジャングル、  ねえ、どれがいい? この本は、いくつかの選択肢を子どもたちに問いかけて、 どれがいいかを考えてもらう、ファンタジックでユーモアのある楽しい絵本です。 「どれもいいな!」と思える、魅力的な選択肢が揃った質問もあるし、 「どれも嫌だ!」としか思えない、いや〜な質問も出てきます。 ちなみに、この絵本は、2010年に翻訳や活字を変えて、新たに出版されていますが、 私は訳文も活字も、こちらの旧版の方が好きです。 念のために、図書館で何冊か、他の絵本も借りておきました。
じごくのラーメンや

じごくのラーメンや

  • 作者: 苅田 澄子
  • 出版社/メーカー: 教育画劇
  • 発売日: 2010/04
  • メディア: 大型本
読み聞かせ当日の朝に、この絵本を試しに読んでみたら、これもおかしくて、面白い! どうしようかな…。 子どもたちに聞いてみて、『ねえ、どれがいい?』を読んだことのある子が多かったら、 こっちにしてみようかな。 この『じごくのラーメンや』は、 地獄で、えんまさまがラーメン屋を始めるお話です。 ところが、激辛のラーメンで、辛すぎて誰も全部食べることができません。 しかし、えんまさまが「全部食べたら天国へ行ける」という約束をしたため、 ラーメン屋は大繁盛。 ラーメンの香りは天国まで届き、天国から仏様たちもラーメンを食べにやってきます。 誰も食べ終えられなかった激辛ラーメンを、小さなお地蔵様が食べきり、 その代償として、地獄のラーメン屋は、天国への出前をすることになったのでした。 ラーメン屋が大忙しになったおかげで、地獄は手入れもされなくなり、 楽しいところに変わっていったのです。 ストーリーが面白いし、会話の掛け合いやタイミングも楽しい。 地獄にいる人々、えんまさま、鬼、仏様、お地蔵様など、 様々な登場人物が出てきます。仏様たちは京都弁です。 それぞれの話し方や声色をどうするか考えて、工夫して読むのも、 読み手としてはすごく楽しいです。 でも、この絵本は「地獄がどういうところか」という知識がないと、 聞いていても、あまり楽しめないかもしれません。 2年生には、もしかしたら、ちょっと難しいかな…? そんなことをしている間に、時間ギリギリになり、 絵本とスリッパを詰めたバッグを持って、車で小学校へ向かいました。 この小学校では、読み聞かせは基本的に、他のお母さんと2人1組で行ないます。 もう一人のお母さんが読んでいる間、私は子どもたちの様子を見ていたのですが、 (うん、この幼い感じだったら、『ねえ、どれがいい?』の方がいいな…) と思ったので、予定通り、そちらの絵本で進めることにしました。 結果は、大当たりでした。 子どもたちは、自分だったらどれを選ぶか考えてくれたり、 「ぜんぶ!」なんて声を上げる子もいて、賑やかなことこの上なしです。 「◯◯がいい人ぉ〜!」「はーい!」 「△△がいい人ぉ〜!」「はーい!」 なんて、手を挙げてもらったりしましたが、これを全部やっていると 時間がなくなるので、次のページでは、子どもたちの声を聞きながら 「◯◯がいい? △△もいいねえ。そうだねえ。…じゃ、次行くね」と、 適当に流したりもして…。このあたりは、案配が難しいですね。 ああ、もう一人のお母さんが先に読んでくれていて、 私の絵本が後になっていて、やっぱりよかったな。 この『ねえ、どれがいい?』を先にやってしまうと、次の絵本を読む時に 子どもたちが静かに聞けるかどうか、心配だったのです。 数々の質問をして、全部読み終えると、「もう1回!」の声が。 「ええ、もう1回? もう時間ないよ〜。じゃあ、早くやるからね。」 と、早口で読み出すと、もう一度答えを考えて叫ぶ子どもたち。 少し読む速度を緩めると、「おそくなった」と言う子も。 いやあ、子どもって容赦ないですねえ。 くるくるっと読み終えて、時間もオーバー気味でようやく終了。 廊下で、他のお母さんたちが待ってる。先生も待ってる。すみませ〜ん。 子どもたちに挨拶して、廊下に出て歩き出したら、突然、どっと疲れが出ました。 うわっ、なんだろう、この疲れ…。 ちょっと、アクセル踏み込み過ぎて、フルスピードで飛ばしすぎたかな。 それとも、教室が暑かったからかな。 『じごくのラーメンや』は、今度、別の学年で使ってみようかな。 4年生にどうかなあ。考えてみようっと。

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