伊集院静/著
出版社名 : 講談社
出版年月 : 2013年11月
ISBNコード : 978-4-06-218668-1
税込価格 : 1,680円
頁数・縦 : 404p・20cm
■脇役・漱石
「ノボさん」こと正岡子規の生涯を描いた小説。「ノボさん」とは、正岡常規(つねのり。子規の本名)の幼名「升(のぼる)」からくる愛称である。子規と彼を取り巻く多士済々の人物たちとの交流を描きながら、子規の人柄と魅力に迫る。
副題に「小説 正岡子規と夏目漱石」とあるが、漱石はときどき出てくる脇役にすぎない。明治期における二人の文学的天才の間には、常人には想像できないような心の交流と深い絆があったのかもしれない。お互いに認め合うものが会ったのだろう。その点は文章で表現されている。しかし、社会に出てからの漱石は、松山、熊本、ロンドンと、東京にいない時間のほうが長かったから、子規と直接会う機会はそれほど多くなかった。だから物語の中に頻繁には出てこない。離れていた分だけやりとりした書簡が多数残っており、そこから二人の親密な関係を想像しつつ、漱石とのエピソードが描きこまれている、ということだろう。ただ、子規の生き生きした姿に比べると、漱石の描き方は物足りない。やはり、脇役的存在感しかない。
【目次】
【著者】
伊集院 静 (イジュウイン シズカ)
1950年山口県生まれ。立教大学文学部卒業。CMディレクターなどを経て、1981年「皐月」で作家デビュー。1991年『乳房』で吉川英治文学新人賞、1992年『受け月』で直木賞、1994年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞を受賞。
(2014/2/17)KG
〈この本の詳細〉
honto: http://honto.jp/netstore/pd-book_25938676.html
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