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月村了衛さん「機龍警察」

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機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 月村 了衛
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/03/19
  • メディア: 文庫
漫画の『機動警察パトレイバー』みたいなものかと思ったら、ロボット(正確には機甲兵装と呼ばれるパワードスーツ)での戦闘シーンは少なく、人間味たっぷりの近未来SF警察小説でした。 大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵(ドラグーン)』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て籠もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた……“至近未来”警察小説を描く実力派脚本家の小説家デビュー作! (出版社HPより) 保守的で閉鎖的といわれる日本の警察組織と、全て外部からの人員によって構成された新組織との軋轢や、個々人の過去や苦悩といったものが描かれています。 3人の傭兵も、姿俊之の他は元ロシア警察刑事とアイルランド人の元テロリストと国籍も異なります。特捜部のリーダーも元外務官僚という部外者です。これで一悶着起きないはずがありません。 機甲兵装によるアクションシーンの臨場感もさることながら、警察内部や他官庁との主導権争い、特捜部メンバーに対する警察官による縄張り意識といったものが複雑に絡み合いながら物語が進みます。 ロシア警察の刑事だったユーリに残る警察官としての意識と周囲の日本人警察官とのギャップ、元テロリストのライザの内省といった描写も物語に深みを与えているように思います。 物語としてはまだ語られていない部分が多く、謎に包まれているものもあります。 続編は第33回日本SF大賞受賞作だそうです。是非読んでみたいと思います。 『機動警察パトレイバー』も併せてご紹介。
機動警察パトレイバー 全巻セット (小学館文庫)

機動警察パトレイバー 全巻セット (小学館文庫)

  • 作者: ゆうき まさみ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/03/01
  • メディア: 文庫

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