宮城谷昌光の『草原の風』です。後漢の祖である光武帝(劉秀)の青年期から天下を統一するまでを描いた物語です。 前半は、留学した劉秀の生活が描かれるが、農事には才能を発揮する劉秀が、やがて天下をどのようにして取るのか。劉秀は天下人としては珍しいタイプですね。 いつもの宮城谷作品と同様に、名言がちりばめられています。
人の巨きさと深みは、紆余曲折を経てなるのである。たやすい成功には、早い失敗がある、と想うべきである
善には博い善と狭い善がある。独善は悪よりたちが悪い。
劉秀が目指しているのは、民をおさえこむ覇業ではなく、民に支えられる王業である。




