「The MANZAI 3」あさのあつこ
中学最後の夏休みは、風邪とあの子と夏祭り
読了日:2013.5.18
分 類:中編
ページ:235P
価 格:540円
発行日:2006年7月、カラフル文庫、2006年9月発行
出版社:ジャイブ(ピュアフル文庫)
評 定:★★★
●作品データ●
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主人公 : 瀬田 歩
語り口 : 1人称(ぼく)
ジャンル: 児童文学/小説一般
対 象 : 児童~一般向け
雰囲気 : ユーモラス
結 末 : 微妙に完結
イラスト : 宮尾 和孝
カバーデザイン : 片岡 忠彦
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【100字紹介】
漫才コンビ結成を拒否し続ける瀬田歩。
秋本が特設ステージでの漫才を目論んでいた夏祭りだが、
開催自体が危うくなり、いつものメンバーが集まって対策会議が始まった!
でもメグは浮かない顔。中学生たちの愉快な青春 タイトル通り、シリーズ第3弾です。 父と姉を交通事故で失い、登校拒否から復帰して転校した瀬田歩が、 転校して、今度こそ「普通」であろうとしているところ、 「おれにとって、おまえは特別」と言い放つ秋本貴史と 執拗に漫才に誘われ、かつそれを応援する愉快な仲間達に囲まれているお話。 いいですねえ、青春ですね。 「夏祭りの特設ステージで漫才を!」と、前巻でも出ていて、 2巻ラストで今度こそ漫才をする気になったのかと思いきや、 何故かまた渋っている歩。あれ? 風邪をひき、行った病院で、とぼとぼと歩く恋心を抱く相手・メグに出会ったものの、 声は掛けられず。しかもそのあと、ずっとメグの様子がおかしい…。 夏祭り中止への対策会議が、いつもの「おたやん」で開かれるときも、 どうも調子が狂うメグ。一体何が…?という第3巻。 よくよく考えて見ると、風邪ひき→病院(メグと遭遇) →おたやん会議→その帰り道、で殆ど1冊終わりでは。 おたやん会議が半分以上のページ数を占めていたのでは…!? 通りで、全体にまったり感が漂うと思いました。 あんまりお話が進んでいないのですね。 たったこれだけでちゃんと読ませているから凄い、とも言えますが。 いや、むしろ殆ど会議の会話だけで半分書けてしまっているところが 実力だ、と言われるとそんな気もしてまいります。 まあ、面白かったですし、なかなか深かったですからね。 メグが沈んでいた驚きの「原因」も意外でしたが、 今回一番のどんでん返しだったのは、高原でしょう。 敢闘賞です。株が急上昇です。 いやはや、青春です。羨ましいです。 メグも早く、周りを見てくれたらいいですのにね。 でも、個人的に次に一番期待しているのは、篠原さんですかね! --------------------------------- 文章・描写 :★★★ 展開・結末 :★★★ キャラクタ :★★★ 独 自 性 :★★★ 読 後 感 :★★★ --------------------------------- 菜の花の一押しキャラ…高原 有一 「なっ、高原、誰も、おまえのこと下心の帝王なんて呼んでないから」
「いいんや。下心の帝王でも皇帝ペンギンでも好きなように呼んでくれ。
下心バンザイや。」 (瀬田歩、高原有一)
秋本が特設ステージでの漫才を目論んでいた夏祭りだが、
開催自体が危うくなり、いつものメンバーが集まって対策会議が始まった!
でもメグは浮かない顔。中学生たちの愉快な青春 タイトル通り、シリーズ第3弾です。 父と姉を交通事故で失い、登校拒否から復帰して転校した瀬田歩が、 転校して、今度こそ「普通」であろうとしているところ、 「おれにとって、おまえは特別」と言い放つ秋本貴史と 執拗に漫才に誘われ、かつそれを応援する愉快な仲間達に囲まれているお話。 いいですねえ、青春ですね。 「夏祭りの特設ステージで漫才を!」と、前巻でも出ていて、 2巻ラストで今度こそ漫才をする気になったのかと思いきや、 何故かまた渋っている歩。あれ? 風邪をひき、行った病院で、とぼとぼと歩く恋心を抱く相手・メグに出会ったものの、 声は掛けられず。しかもそのあと、ずっとメグの様子がおかしい…。 夏祭り中止への対策会議が、いつもの「おたやん」で開かれるときも、 どうも調子が狂うメグ。一体何が…?という第3巻。 よくよく考えて見ると、風邪ひき→病院(メグと遭遇) →おたやん会議→その帰り道、で殆ど1冊終わりでは。 おたやん会議が半分以上のページ数を占めていたのでは…!? 通りで、全体にまったり感が漂うと思いました。 あんまりお話が進んでいないのですね。 たったこれだけでちゃんと読ませているから凄い、とも言えますが。 いや、むしろ殆ど会議の会話だけで半分書けてしまっているところが 実力だ、と言われるとそんな気もしてまいります。 まあ、面白かったですし、なかなか深かったですからね。 メグが沈んでいた驚きの「原因」も意外でしたが、 今回一番のどんでん返しだったのは、高原でしょう。 敢闘賞です。株が急上昇です。 いやはや、青春です。羨ましいです。 メグも早く、周りを見てくれたらいいですのにね。 でも、個人的に次に一番期待しているのは、篠原さんですかね! --------------------------------- 文章・描写 :★★★ 展開・結末 :★★★ キャラクタ :★★★ 独 自 性 :★★★ 読 後 感 :★★★ --------------------------------- 菜の花の一押しキャラ…高原 有一 「なっ、高原、誰も、おまえのこと下心の帝王なんて呼んでないから」
「いいんや。下心の帝王でも皇帝ペンギンでも好きなように呼んでくれ。
下心バンザイや。」 (瀬田歩、高原有一)