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プロメテウスの罠を読んでいる

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朝日新聞は宗教上の理由から相容れないのですが、 連載のプロメテウスの罠は読んでいます。 連載のプロメテウスの罠は時々読んでいるので、 纏めたものが読みたいと思って、 単行本を購入しました。 読んで思う事は、 この平成の世に大本営発表があったという事。 そうです。 民主党政権だったときの官房長官の枝野幸男が、 「直ちに人体に影響がない」 の発言です。 プロメテウスの罠を読むと分かるのですが、 政府すらTVから情報を得たり、 SPEEDIの情報が全く生かされず、 官邸が勝手に同心円で避難を決めてしまった。 100億円かけたSPEEDIの予測が外れていたら、 同心円の避難も効果があっただろうが、 実際SPEEDIの精度は高く、 かなり現実と同じような結果をはじき出していた。 同心円で10キロ20キロの避難では意味がなかった。 その時点で、北西に30キロの汚染が延びており、 住民が外で炊き出しをしていたりと、 かなりの被爆があったと考えられる。 その責任の所在も被爆した人も分からないままに、 現在に至っています。 この本を読んで憤りしか感じませんし、 民主党政権のいう正確な情報を出すと 国民がパニックなるという言い分が理解できません。 正確な情報を出して、福島原発から北西部の住民を南部に 移動させるだけでもよかったのに、 避難に意味のない南部の人間を輸送するなど、 パニックなる以前に政府がパニックだったのです。 これが自民党だったら? どうなるか分かりませんが、 少なくとも阪神淡路大震災や大規模災害に、 あっている自民党の方がよりよい判断をしたのでは ないのでしょうか? リーガルハイの 「 誰もが責任を取らず、見たくないものを見ず、みんな仲良しで暮らしていけば楽でしょう」 という台詞を思い出しました。 とにかく未だに総括されていない福島原発事故。 50年後に水俣病みたいに、政府が責任を認めるなんて事に ならぬように祈るのみです。

プロメテウスの罠: 明かされなかった福島原発事故の真実

プロメテウスの罠: 明かされなかった福島原発事故の真実

  • 作者: 朝日新聞特別報道部
  • 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
  • 発売日: 2012/02/28
  • メディア: 単行本

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