【あらすじ】
あの雪の日から五年。美里は作家になり、秋山はお絵描き教室を開いて、そして少し大人になった。二人は再会し、お互いを深く想い合いながらも、それぞれの人生を歩もうとする。次に会う約束はしない。それは二人にとって暗黙の決まりだった。けれど、歳月を経て変化したことが、二人の絆をより強いものへと繋いでいき―…。優しい色彩を塗り重ねる、無二の愛の物語。(ダリア文庫より) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 作品お気に入り度 ★★★★★ 挿絵お気に入り度 ★★★★★ 感想。。。 「春恋」を読んで、それから「春へ」を読んだので、アキと美里が最終的にはどうなるのかが分かったけれど、それでもこの「秋色」の中で、何度出会っても最後は離れてしまうのが、読んでいてとても辛かった。 アキと美里の縁は本当に「恋人」としてじゃないのかも。。。と何度も切なくなりながら読みました。 シーナくんはちょっとかわいそうだったかな。 荒れちゃう気持も分からないもない。 ただ、アキが大切な美里にはちょっと“子供”だったかなって思う。 まぁ彼も今は幸せそうで良かった。 マリ子ちゃんも。 「春恋」で登場してきた時はなんかいろいろ引っ掻き回しそうな女子だなーってあまり良い印象ではなかったのだけれど、どんどん良くなって、「秋色」ではアキと美里の潤滑油になってたね。 彼女も幸せになれて良かった。 そして長い長い道のりだったけれど、アキと美里の温かいハッピーエンドに全てが救われました。 こんなに時間が経っても、お互いを思い合う気持がまったく変わらないのも感動です。 もう「好き」とかそういう次元ではないんだろうな。彼らの思いは。 美里の両親との関係は理想的でした。 でもこういう理想的な関係になれたのも、やっぱりこれだけの時間を要したからだろうなとも思う。 全ての時間は無意味じゃないだなーと改めて思えます。 付属ペーパーも含めて、アキがどんどん甘えたさんになっているのがめちゃくちゃ可愛かった。 「みー」だって^^ ココって時はとんでもなく包容力のあるアキのギャップが超萌えでした^^ 朝丘さんの書かれる物語のカップルはどのカップルも永遠に仲良しでいるのが想像できて、何度思い出しても何だか幸せな気分になれるのが好きです^^ ***** シリーズ既読感想 ・春恋 ・春へ