「夏への扉」 ロバート・A・ハインライン作 福島正実訳 (ハヤカワ文庫)
親友と恋人に裏切られた男が、タイムトラベルによって、失った物を取り戻す物語です。
日本でとても人気のある作品で、猫小説としても愛読されています。
ハヤカワ文庫から出ている福島訳が定番。少し古さを感じますが、読みやすいです。
2009年に、早川書房から新訳版が出ました。文庫化されることを期待しています。
発明家のダンは、家事用のロボット「文化女中器」を発明しました。
しかし、恋人には裏切られ、共同経営者の親友には会社を乗っ取られてしまいました。
失意のダンは、冷凍睡眠保険と契約し、未来へ旅立つ決意をしました。
そして30年後の2000年。ダンは、文化女中器の製造会社に就職しました。
そこで、ダンが見たものは…
真実を知るために、今度は過去へ旅立って…
展開はとても面白いのですが、御都合主義的で、不自然さを感じる場面が多いです。
突っ込みどころ満載で(「何度も行ったり来たりしすぎだろ」)、そこがまた楽しい。
何も考えずに、単純に物語を楽しむのなら、これほど面白い作品はありません。
要所要所で登場する猫のピートも、いい味を出しています。
SFハンドブック(1990年)のオールタイムベストでは、堂々1位を獲得していました。
私が読んだのも、20年ほど前のこと。新訳が文庫化されたら、ぜひ読みたいです。
さいごに。(運動会)
土曜日は、娘の小学校の運動会でした。
かけっこは、6人で走って4番。
不覚にも、喜んでしまいました。
練習では、いつも5番だと言っていたので。
↧