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2013年5月の読書メーターまとめ

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2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1166ページ
ナイス数:15ナイス

逆風に立つ    松井秀喜の美しい生き方逆風に立つ 松井秀喜の美しい生き方感想
松井選手が私たちファンに与えてくれた数々の感動シーンを思い返させてくれました。世にあまり知られていない裏話も満載です。しかし・・・この本は2007年に刊行された本の焼き直しのため,特にヤンキースを退団して以降の内容が手薄で,引退を決断するに至った本人の心境に関する記載はほとんどありません。引退表明直後に刊行が発表されたことで期待が大きかったのですが,残念ながら期待外れの面も多かったです。松井選手と交友関係の深い著者による「続編」に期待したいです。
読了日:5月26日 著者:伊集院 静
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 5/21号 [日本人が知らない 村上春樹]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 5/21号 [日本人が知らない 村上春樹]感想
特集は「日本人が知らない村上春樹」。外国人による村上春樹評は,非常に的を射ているように感じました。特にアメリカ人作家による,「とうに過ぎ去っていたと考えていたものが,実は過ぎ去っていなかったという感覚をもたらしてくれる小説」という評論に納得しました。平穏な日常を突き破って現れる非日常の世界をみせる村上作品の魅力の本質を見事に突いています。彼のファンの一人として,村上作品が世界中で愛されていることを誇りに思います。彼がノーベル文学賞を受賞する日を,私はひたすら楽しみにしています。何年でも・・・
読了日:5月18日 著者:
高校野球「裏」ビジネス (ちくま新書)高校野球「裏」ビジネス (ちくま新書)感想
高校野球(と少年野球)の闇に迫った意欲作ではあるが,ミスマッチなタイトルだと思った。このタイトルに内容を合わせるべく第1章・第2章に刺激的な内容が記されているが,中盤はトーンダウンしている。後半に再び盛り上がりを見せているだけに,構成のアンバランスさを感じずにはいられなかった。「裏ビジネス」は副題とするべきだったのではないだろうか。
読了日:5月12日 著者:軍司 貞則
新島八重: 波瀾万丈――幕末のジャンヌ・ダルク (学研M文庫)新島八重: 波瀾万丈――幕末のジャンヌ・ダルク (学研M文庫)感想
京都に移り住み新島襄と結婚する前のエピソードは,ほぼフィクションではないだろうか? おそらく,彼女の前半生を語るには情報が不足しているのだろう。福島生まれの凛とした女性ということで,必要以上に神格化されているような気がしてならない。新島八重の生涯についてあれこれ言いたいわけではなく,歴史を誇大化しようとする作用に対して嫌悪感を覚えずにはいられない。
読了日:5月12日 著者:中江 克己
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 5/14号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 5/14号 [雑誌]感想
特集は「歌舞伎」。興味深い内容だったが,Newsweekで日本の話題を特集されるとどこか興ざめしてしまう。特集以外ではロボット兵士開発の記事が印象的だった。この記事は,「ロボット兵士は倫理・法律面で『一線を越える』兵器」と指摘している。だったら通常兵器は『一線を越えない』殺人兵器なのか?とツッコミを入れたくなる。しかしこの記事を読むと,確かに自立型ロボット兵士は人類に対して恐るべき存在となる可能性も理解でき,何らかの形で禁止・抑制するべきものであることがわかる。アニメの世界の戦争は,もう目前にあるようだ。
読了日:5月12日 著者:
本当に「英語を話したい」キミへ本当に「英語を話したい」キミへ感想
タイトル通り,「本当に」英語を話したい人々への素晴らしい贈り物となる一冊です(『芸能人本』的な装丁が軽薄なイメージを若干醸し出してしまっている点は残念)。留学中の若者や,目的を持って外国語を学ぶビジネスマンなど,志の高い学習者ならば,川島選手の言葉の一つ一つの重みが理解できるはずです。これから海外に出ようとする若者には,現時点では十分に理解することはできないかもしれませんが,いつの日か本書が彼らの「座右の書」となるかもしれません。Go for it, young men!
読了日:5月4日 著者:川島 永嗣
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 5/7号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 5/7号 [雑誌]感想
特集は映画。世界各地の映画が興味深い文章で紹介されている。いつの日かこの特集を読み直したい。特集以外では,銃規制が否決に関する記事とテロ対策の記事が印象的だった。銃規制を否決した米下院に対する批判の鋭さには,リベラルなNewsweekらしさを感じた。諜報能力をかなり失いつつあるアメリカは,無人機を用いて低~中レベルのテロリスト要員を排除しているらしい。それは一定の成果を収めているが,新たな「復讐心」も生み出しているとのこと。「テロとの戦い」は,これからも果てしなく続くのだろうか。
読了日:5月4日 著者:
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 4/23号 [雑誌]Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2013年 4/23号 [雑誌]感想
特集は,1日の所得が4ドルに満たない貧困層BOP(Base of the Pyramid)を対象としたビジネスについて。貧困国の貧困層を対象するビジネスは単なる利益追求型では成立・成功しにくく,現地との「共創」がカギという意見に大いに納得。大きな利潤を挙げることを目的とせず,「目的を達成するための手段」として活動を展開し,現地の経済や生活水準の向上に貢献している日本企業の活躍を誇らしく思いました。今後も,「経済的侵略」ではないBOPビジネスが日本企業によって積極展開されることを心から期待します。
読了日:5月3日 著者:
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣感想
100万部を超えるベストセラーとなった長谷部キャプテンの著書です。印税の全額を東日本大震災支援に寄付したことからもわかるように,長谷部選手は素晴らしい人物です。この本が多くの人に支持されたのも,彼の人柄によるところが大きかったはずです。正直に言えば強いインパクトを受けた部分は多くありませんでしたが,読み進めてゆくにつれて,彼の「心」がジワジワと伝わってきました。出版元の幻冬舎の企画力も高く評価します。プロスポーツ選手の本としてはかなりボリュームがあり,お買い得感の高い本です。若い人にお薦めしたいです。
読了日:5月3日 著者:長谷部誠

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