(以下、上記書籍の各章のタイトルとそのリード部分を抜粋した)。 はじめに 大陸規模におよぶ大きさの国アメリカ合衆国、こんにちも世界最強の国家でありつづけている。しかし、250年前は存在すらしていなかった。ただ、1776年の独立戦争で「生命・自由・幸福の追求」という理念を公言したはずが、国の成長にはつねに戦争、反乱、人種差別による紛争がつきまとっていた。 第1章 新世界 1492年から1760年代のあいだに、アメリカは孤立した大陸から、ヨーロッパの自由民にとって自由とチャンスを象徴する大陸へと姿を変えた。しかし、先住民、囚人、黒人奴隷にとって、それは悪弊、排除、隷属を意味した。新世界の誕生は血にまみれていた。 第2章 アメリカ独立戦争 1765年、イギリスと税金についてもめたことがふくれあがって戦争となり、やがて、アメリカ合衆国は独立国家として誕生した。しかし、揺籃期の共和社会は自由と平等の理想を掲げたにもかかわらず、その権利は奴隷や先住民にはとどかなかった。 第3章 西へ 戦争や土地購入をへて、アメリカの大きさは19世紀前半で2倍以上になった。しかし、土地が増えても先住民の扱いが改善されたわけではなく、奴隷制度をめぐって南北の亀裂は悪化していった。 第4章 南北戦争 奴隷制度については南北で長年にわたり意見の相違が続いていた。それを考えると、いつまでも暴動が避けられるはずもなく、戦争に発展したことは想像にかたくない。しかし、いざ勃発するときわめて残虐な戦争となり、死者数は2度の世界大戦を合計した数を上まわった。 第5章 自由と開拓前線の消滅 南部の奴隷は解放されたものの、自由は新しいバリアを張っていた。いっぽう、北部では買収や労働者の搾取により産業がにわか景気を迎え、そして、西部は野生の時代が終わりを告げようとしていた。 第6章 新たな時代 第1次世界大戦には参戦しないと決めていたアメリカだったが、1918年にはアメリカ軍がヨーロッパの塹壕で戦っていた。アメリカは産業のにわか景気によって優位な立場を手に入れ、禁酒法のおかげでギャングがはびこった。そして、1929年、バブルが弾けた。 第7章 第2次世界大戦 1939年、ヨーロッパで第2次世界大戦が勃発したときアメリカは中立を宣言していたが、わずか数年で、世界史上もっとも悲惨な戦いにまきこまれただけでなく、戦争に決着をつけなければならなかった。1945年、アメリカは日本に原子爆弾を投下し、核戦争の幕開けを予期させた。 第8章 冷戦初期 第2次世界大戦はヨーロッパを疲弊させ、戦時中に連合軍が育てた同盟関係はたちまち崩壊した。アメリカ軍は世界中の共産主義拡大に反対し、国内では共産主義者を本物にしろ容疑者にしろかまわず逮捕した。 第9章 公民権運動 南北戦争のあと、アフリカ系アメリカ人全員に完全な公民権があたえられたが、それに続く南部の州法は依然として黒人を二流市民として扱っていた。それからほぼ100年後、公民権運動が暴動や殺害事件を耐えぬき、ようやく隔離や差別が違法となった。 第10章 1960年代 1960年代。激動の10年だった。アメリカはキューバにロシアのミサイル基地があることを発見し、対ソ連戦が一触即発の状況となった。さらに、はかりしれない犠牲を出し、激しい反論をわきたたせ、世界ではじめてテレビ放映された共産主義との戦争にどっぷりとまきこまれていった。ベトナム戦争である。 第11章 不満と復興 1970年代。リチャード・ニクソンはついにアメリカをベトナムから切り離すことに成功したが、ニクソン政権がとった後ろ暗い方法は自身の失脚につながった。さらに、アメリカの諜報活動という邪悪な慣行が暴露された。 第12章 唯一の超大国 冷戦が終結し、ソ連が崩壊すると、アメリカは唯一の超大国となった。しかし、イスラム教テロリズムのターゲットとなり、中東の不安な情勢も重なって、戦争や血まみれの暴動が終わることはなかった。

Bloody History of America: Revolution, Race and War (Bloody Histories)
- 作者: Kieron Connolly
- 出版社/メーカー: Amber
- 発売日: 2017/04/17
- メディア: ハードカバー






