俳優の関口知宏さんが,8年ぶりに鉄道の旅をして,その旅の記録と,描いてきた絵日記を書籍にしたもの。
オランダ,ベルギー,オーストリア,チェコの4か国をそれぞれ鉄道で10日間ずつ巡られた。
街の人達と触れ合い,さまざまな場所へ行く。本を読みながら追体験しているような気分になる。
鉄道メインのようでいて,実のところそれぞれの国の人々に触れ合ってきた日記なのでは。
ヨーロッパの国はそれほど大きくはないのに,人々の個性がそれぞれあるのだと感じされられた。
オランダでは倹約家で現実主義,それは,水害や地盤沈下に対応するため生まれた気質なのではないか。
ベルギーではオランダ語を話すフランダース地方とフランス語を話すワロン地方,さらにドイツ国境近くではドイツ語も話され,多種多様な人々が互いに理解しようとしている。
オーストリアも多民族国家で,民族が入り混じって発展してきた国でもあるため,移民には寛容。無邪気さとポジティブさ。力による支配でなく協調。
チェコは長い歴史の中で大国に翻弄され,言いたいことを飲み込んでしまう内向きさもある。日本に似ているところがあるそうだ。
政治的な国境線だけでなく,言葉,民族,さまざまなものが入り混じって,しかしながらそれぞれの国の特徴があるんだなあと感じた。
さらに,関口さんが色鉛筆で書いた絵がとてもきれい。字もきれい。なんでもできる子だな。