今野敏先生の『ST -警視庁科学捜査班- 黒の調査ファイル』です。
携帯のワンクリック詐欺にあった役者志望の男が、チャイニーズマフィアの名を騙り、悪徳業者に逆襲を図る。そのマフィアのボスは、歌舞伎町の派遣をめぐり別組織と暗躍を繰り広げていた。そして歌舞伎町での連続放火事件に出動したST。絡まる謎に沈黙の男・黒崎が動く。
しゃべらないから脇になりやすいけれども、最もかっこいいキャラクターでしょ。黒崎が主人公の話は、これと黒いモスクワがありますが、両方ともとっても面白いです。古武術の達人、侍・黒崎は化学の専門家で、異常に優れた嗅覚を持ち人間クロマトロフィと呼ばれるという、そして必要なこと意外は話さない寡黙な男というとってもかっこいい設定です。難点といえば先端恐怖症ということでしょうか。
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