三島由紀夫の代表作というだけでなく、近代日本文学を代表する傑作のひとつと見なされています。
モチーフは昭和30年に発生した金閣寺放火事件です。 重度の吃音症である学僧が、永遠と思われている金閣寺の美を崩すことで、世界は行為によって変えられることを示そうとします。 三島由紀夫の美に対する感覚と、世界を変えるのは行為であるという哲学と、ただ存在するものへの反発など、様々な要素が精緻な文体ともに濃縮されています。また、取材も行き届いており、まるで三島由紀夫が僧侶経験者かと勘違いするほどの精密さです。 自分はあまり文章を読み返すことはしないのですが、本作にはただ文章を読みたいがために、何度も読み返すフレーズが何カ所もありました。 文学に敷居を感じるひとも、これはうならざるを得ない傑作だと思います。 三島由紀夫のすごさを知りたいひとのために!↧





