ちきりんさんの著書を、続けて 2 冊読んでみました。
この本は、彼女が長年勤めた会社を辞め、自由人となってすぐに書かれたものです。
2011 年が初版ということで、それほど前のことではないようです。
前回ご紹介した「未来の働き方を考えよう」よりもさらに
偏った考えが紹介されていて、
この本を人生のアドバイスとするのは危険だと思いました。
ですが、潔い主張なので、スカッと読めます。
人生を楽にするには、目標を低く持ち、人生を早めに諦めるのが良いそうです。
確かに、いろいろとこだわりを持っていると、ストレスがたまることが多いですからね。
でもそのこだわりがなければ、人生楽しくない、ともいえるので
さじ加減が大切だと思いました。
だって人生諦めてしまったら、私本当に何もやりませんから。
ただただごろごろして、エネルギーを無駄にして、一生を終わらせるのが
分かり切っています。
それだと人生あまりにもつまらないので、少しのこだわりは必要かな・・・。
本書を読んでいくと「やらなければいけないこと」をするのではなく
主に「やりたいこと」をする人生を送るのが良い、と書かれているので
無駄にだらだら過ごせ、と言っているわけではないようです。そりゃ、そうですよね。
今、充実した人生を送られている人が読むと「この人なに言ってんだか」で
終わりそうな感じの本です。
人生に迷いがある人が読むと「そんなこと言ったって、この人は特別だから
今の生活を手に入れることができたのよ」と思うかも。
読み手を選ぶ印象を持ちました。
ふと自分を振り返ってみると、私十分に人生をゆるく考えて生きているかも。
寒い場所が嫌、という理由だけで、暖かいところに逃げ込んで、
そのまま 10 年以上も置いていただいていますし
仕事も自分ができることしかしていないし
今の夢はなんていったって、その仕事すらやめて悠々自適に暮らすことですから。
こういう人間が読むと、すごく耳に聞こえが良い本でした。
一度きりの人生だもの、好きなことしたっていいよね・・・と軽い気持ちになれる本です。
でも極論過ぎるので、人にはお勧めしません。
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