映画です。
映画のHP(リンクはこちら)からあらすじを引用しようと思ったのですが、ちょっと長くてかなり先のところまでストーリーを明かしてしまっているので、この記事の最後のところに折りたたんで引用しておくとして、今回はあらすじも「シネマトゥデイ」HPから引用します。
ストーリー:マジシャンとして一流の腕を持つアトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、フォー・ホースメンというスーパーイリュージョニストグループを束ねていた。彼らはマジックショーの中で、ラスベガスから一歩も動くことなく、パリにある銀行から金を奪ってみせた。この件を受けて、次の計画を彼らが実行する前に食い止めようとFBI特別捜査官のディラン(マーク・ラファロ)が捜査を始めるものの……。
チェック:『トランスポーター』シリーズなどのフランスの鬼才ルイ・ルテリエが監督を務め、希代のプロマジシャン、デヴィッド・カッパーフィールドが協力した娯楽作。マジックを駆使して瞬く間に大金を強奪する4人のマジシャンと、彼らを追い掛ける捜査官たちのチェイスを描く。グループのリーダーを『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグが演じ、FBI捜査官を『キッズ・オールライト』のマーク・ラファロが演じている。華麗な映像トリックや、予測不能の物語に魅了される。
結構派手なんですよね。
ミスディレクションなんて単語も何度も出てくるし、ミステリファンの目を惹く映画です。
ミステリという観点からみると結論としては、まあまあでしょうか(失礼)。
ラストで作者が用意した驚愕の真相、ミステリファンから見ると、驚愕ではないですね。かなりの人が、真っ先に思いつく真犯人(?) ではないでしょうか。また、伏線らしい伏線を張っていないことも物足りない。
でも、この映画、別にミステリ映画を作ろうとしたわけではないでしょうから、これでいいのです。
小刻みに投入されるミスディレクションと派手な演出、時折披露されるマジック(イリュージョンと言うべきでしょうか?) の種明かし。それを存分に楽しむのがよいと思います。
2時間を切る長さの中に、かなりの逆転劇を起こすストーリーを盛り込んでいるので、最後の方が駆け足になってしまっているのが残念ではありますが、次々と繰り出される惹きはとてもおもしろかったです。
ミステリ映画として期待すると厳しい感想になってしまうかもしれませんが、ミステリファンにも楽しめる、わくわく感溢れたエンターテイメント映画だと思います。
映画のHPのあらすじ
(かなり先のところまでストーリーを明かしてしまっているのでご留意ください)
その夜、ラスベガスで新たな伝説が生み出された。“ザ・フォー・ホースメン”と名乗る4人組のスーパーイリュージョニスト・チームが、巨大ホールを埋め尽くした大観衆の前で「今夜、銀行を襲います!」と高らかに宣言し、前代未聞のマジックに挑んだのだ。
客席からひとりのフランス人男性を無作為に選んだ4人は、ステージに出現させ装置に彼を乗せ、パリのクレディ・リパブリカン銀行の金庫室へのテレポートを実行。その驚くべき一部始終は、男性のヘッドギアに装着されたカメラを通して会場のモニターにリアルタイム中継されていた。さらに4人は金庫に保管されていた320万ユーロ紙幣を消失させ、会場に“札束の吹雪”を舞わせる完璧なフィナーレを達成。こうしてラスベガスにいながら遠く離れたパリでの金庫破りに成功したホースメンは、一夜にしてその名を全米に轟かせた。
実際にパリの銀行から320万ユーロが消失したため、FBI当局はホテルに滞在中のホースメンの身柄を拘束し、特別捜査官ディラン(マーク・ラファロ)に捜査の指揮を命じる。その相棒としてインターポールのフランス人捜査官アルマ(メラニー・ロラン)をあてがわれたディランは露骨に彼女を煙たがり、ケチな手品師どものトリックを暴く気満々で取り調べを開始。ところがホースメンは、ディランの想像をはるかに超えた手強い相手だった。4人の釈放を余儀なくされたディランとアルマは、マジックの種明かしを生業にしているサディアス(モーガン・フリーマン)に助言を求める。
ホースメンの2度目のショーの会場がニューオーリンズに決定し、現地に先乗りして万全の包囲網を敷いたディランは、アルマとともに見晴らしのいい客席に陣取る。ホースメンはきっと今夜、ラスベガスを超えるスケールの巨大犯罪を実行するに違いない。そんな前のめりのディランを嘲笑うかのように、ステージ上の4人は次々とアクロバティックなマジックを披露し、観客を大いに沸かせていく。
そしてショーがクライマックスを迎え、4人がスポンサーである大富豪トレスラー(マイケル・ケイン)をステージに招いたとき、事件は意外な形で起こった。トレスラーの銀行口座に蓄えられていた1億4000万ドルの巨額資産が引き出され、ショーの観客たちの口座に移し替えられたのだ。
想定外の展開に愕然とするトレスラーを尻目に、悠然とステージを立ち去っていくホースメン。ディランとアルマは慌てて追跡するが、またも一味を取り逃がしてしまい、地団駄を踏んで悔しがるはめに。
そして舞台は、ホースメンの最後のショーとなるニューヨークへ。ディランとアルマは法の正義を貫くことができるのか。壮麗なるグランド・イリュージョンの果てに浮かび上がったのは、一連の事件に関わった誰もが欺かれる驚愕の真実だった……。
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