Quantcast
Channel: So-net blog 共通テーマ 本
Viewing all articles
Browse latest Browse all 53333

再び「松本清張」を読む

$
0
0

最近、
再び松本清張の本を手にする機会が増えた。

現在は、
彼の生い立ちから、
小説で成功するまでの内容の本を読んでいる。

若い頃の清張は、
小説から受ける力強い人物とは正反対の、
性格の気弱な人物だった様で
貧乏住まいの苦労が描かれている。

40歳半ばから小説を投稿する様になり、
世間の評判が上がるに連れて、
少しずつ自分に自信を付けて行った
様子が感じられる。


私が二十代半ばの頃、
その頃付き合っていた女性と
松本清張原作、野村芳太郎監督の作品
「砂の器」の映画を見に行った事がある。

前日寝不足だった私は
映画の前半の1時間は寝ていた。

しかし、後半1時間の
丹波哲郎と森田健作の刑事が語る
映画の主人公の生い立ちに、
すっかり目が覚め、
私は画面を食い入る様に見つめた。

そして、映画が終了した。

普通は、我先にと席を立つのだが、
今と違い入れ替え制度がなかったとはいえ、
誰も席を立とうとせず、
観客は、全員2回目に上映される
「砂の器」を堪能した。

私が今までに見た日本映画の中で
ベストワンがこの「砂の器」だ。

そのテーマ音楽の「宿命」を聴いてみよう。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 53333

Trending Articles