村上春樹さん、出版されたら読んでみはしますが、これは…。 多崎つくる鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。 何の理由も告げられずに――。 死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時なにが起きたのか探り始めるのだった。 (出版社HPより) 時が解決してくれる、というのはよく聞きますが、時間を経ることで当時は言えなかったことの真相が明かされるということもあると思います。 親友たちからの突然の拒絶によって心に傷を負った主人公も、十数年後に友人を訪ね歩いて、なにが起こったのかを解き明かしていきます。 そのきっかけとなった出来事についてはファンタジーとしか思えないようなことで、本筋ではないんでしょうけれども、どうにも据わりの悪さのようなものを覚えました。 過去への決別のプロセスのようなものを(個人的に)読み取りました。 過去に向き合うことで捨て去るものがあり、糧となるものを得る、そんな読後感がありました。 しかし、明るい未来が明示されているわけではなく。 まあ、それが現実ではあるんですけれど、でも、それをフィクションに求めたい気持ちは捨てきれず、この物語の中途半端な結末にガッカリしました。
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