不思議な味わいの短編集です。ハマる人はどっぷりいっちゃいそうです。 「雨を聴いた家」「水晶萬年筆」「ティファニーまで」「黒砂糖」「アシャとピストル」「ルパンの片眼鏡」の6編が収録されています。 アルファベットのSと「水読み」に導かれ、物語を探す物書き。影を描く画家。繁茂する導草に迷い込んだ師匠と助手。月夜に種蒔く人。買えないものを売るアシャ。もう何も欲しくない隠居のルパン―人々がすれ違う十字路で、物語がはじまる。流れる水のように静かにきらめく六篇の物語集。 (「BOOK」データベースより) 白山、築地、根津、千住といった場所をモチーフに架空の「十字路のある」街を構築しています。 その迷路感がたまりません。 個人的にあちこちの街で路地裏に入り込んで、道に迷って迷子になって、思いがけない発見を経験しているだけに楽しく読みました。(そういえば、最近迷子になってないなー) 土地鑑のある場所ばかりなので、デジャヴもあり、不思議な設定に異世界に迷い込んだ印象もありました。 リドルストーリーという形式なのかな?結末まで書かれていなく、読者の想像をかき立てるラストが好きです。
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